万能細胞の基本知識や概要などをご紹介します。

■万能細胞の基礎知識

万能細胞とはそもそもは「幹細胞」という物で、これが分裂して増殖する事によって、私達人間の身体を構成している皮膚や肝臓、すい臓、骨などの様々なパーツの機能を果します。
以前は、1998年にアメリカの大学で作り出された、人間の精子と卵子が結合した受精卵から作られる幹細胞「胚性幹細胞」(ES細胞)が注目されていて、人間の全ての臓器や組織、細胞の機能を果すことができる万能な細胞とされ、医療の現場などでもその働きに期待が寄せられていました。
しかしながら、そのES細胞は、受精卵を使用するということから、生命が宿り無事に育てば赤ちゃんとしてこの世の中に生命を受ける可能性のある芽を犠牲にするのでは?という倫理的、宗教的な問題も巻き起こし、アメリカ政府においては、万能細胞の研究開発に関しての費用を援助
する事を拒否していたほどです。
しかしながら、その後、東京大学の研究チームが、出産時に排出される胎盤を使って幹細胞を培養し神経細胞などに再生することに成功、さらにその後2007年に京都大学の再生医化学研究所により、人の皮膚細胞から「人工多能性幹細胞」の作成に成功した事例が発表され、従来のような倫理的、宗教的な問題を回避しながら、万能細胞による、病気や事故などで失ってしまった臓器や細胞組織等を再生させる「再生医療」に大いに活用できるのではと期待が高まっているのです。

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